毎年、当たり前のように飾っている鏡餅。神様にお供えするおもちっていうことは理解しているんだけど、
「鏡餅って、飾る方法に決まりがあるの?」
「飾る場所って、決まっているの?」
「もしかして、毎年、間違った飾り方してたのかな…」
と、ふとした瞬間に疑問に思ったり、心配になったりしたこと、ありませんか?
ここでは、正しい鏡餅の飾り方をご紹介していきますね。
【鏡餅の意味とは?】
そもそも、お正月に神棚や仏壇にお餅を飾るって、どんな意味があるんでしょうね?
新しい年を迎えて、その年が、豊作でありますように、家族全員が無事故で健康でありますようにと神様を自分のお家にお迎えし、お祈りするためにお供えするのが、鏡餅の由来です。
昔々、鏡には「神様が宿っている」と考えられていて、人間の目に映るのと同じものが、映る鏡は、とても不思議な力がある神秘的なものとしてとらえられていたのでしょうね。
みなさんも学校で習った社会科の教科書に、昔の鏡は銅鏡と呼ばれ、丸い形をしており、何千年も前の鏡が現代の土の中から出てくることもあるということを勉強した記憶があるのではないでしょうか。
丸い形は円満を意味し、お餅が丸い形をしていることから、鏡になぞらえて、神様にお供えする新年のお飾りとしてのお餅を「鏡餅」というようになりました。
昔は、冬の食材が少ない季節、もち米そのものが貴重なぜいたく品でした。
神様にお供えするものとして、お餅は、人の真心をこめたもの、魂がこもった命の代わりといっても大げさではなく、とても大切な新年のお飾りだったわけです。
【鏡餅を飾る場所って決まってる?】
鏡餅は、神様にお正月の間、滞在していただく場所なので、やはりそれなりに神様に来ていただきたい場所、失礼にならない場所にかざりましょう。
床の間、神棚、仏壇などがあれば、そこに飾るのが一番ふさわしいでしょう。
最近は、マンション暮らしの人も増えており、床の間がない、神棚や仏壇も置いていないというご家庭も多いと思います。
その場合は、家族が集まるリビングの一角、中心になるところが良いと思いますよ。
家族皆さんの目線が上に行くような場所を探して、置いてくださいね。
神様を下に見下すのは、やはり失礼に当たりますので…。
鏡餅は、家族が集まる場所以外にも置いて大丈夫です。
今年は、子どもの受験で絶対、合格してほしいから、神様に来ていただく鏡餅のお飾りの場所を子どもさんのお部屋にするなど、OKですよ。
【鏡餅を飾る方角って決まってる?】
鏡餅を飾る方角は、その年の恵方、または南向き、東向きが良いとされています。
恵方は、よく節分の時に食べる「恵方巻」という言葉で聞いた人も多いと思うのですが、その年の縁起の良い方向のことですね。恵方は毎年変わるので、注意してください。
南向きは、太陽が一番長く出ている方向、神様を迎えして鏡餅を飾るのには、ばっちりな方向。
東向きは、太陽が出てくる方向ですね。神様をお祭りするのに最適な方向とされています。そう言えば、元旦に昇る太陽を「ご来光」と言いますね。太陽は紙様と同じくらいの存在だったことがわかりますね。
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【鏡餅の飾り方を間違えずに正しい飾り方!】
いつもは、スーパーで買ったセットになった鏡餅を飾っていただけ…という人も、正しいお飾りの仕方を知っておけば、鬼に金棒ですね。
一般的にお餅は2つ。丸く形を整えた大きいお餅を下にします。
重ねたお餅の下には、「ゆずり葉」、その下に「裏白」と呼ばれるシダの葉っぱの白い方が上にくるようにおきます。
その下に「四方紅」と呼ばれる四角い白紙の縁だけを赤く塗った紙を敷きます。
この「四方紙」がなければ、書道用の半紙でもかまいませんよ。
角が正面に来るようにだけ、気を付けてくださいね。
「四方紅」の下には、「御幣」を置きます。
「御幣」は、神事でよくみかける四角形の小さな紙をつなげているヒラヒラした紙です。鏡餅を飾るときは、赤と白、交互につなげている場合が多く、赤は魔よけの役割があるとされています。
それらの下に最後、三方(または三宝)と呼ばれる神事で使用する台がきます。
この台がなければ、小ぎれいなお盆などでも大丈夫です。
お餅の上には、だいだい(橙)をのせます。葉っぱの付いたみかんでもOKですよ。
だいだい(橙)は、実がなると4~5年は木から落ちず、1本の木からたくさんの実が大きく育ちます。このことは、自分のお家、そして家族が、未来に向かって更なる繁栄をしていく姿になぞらえ、縁起物として飾られています。
他にも地域によっては、子宝に恵まれよろこびが増すように「昆布」をかざったり、腰が曲がるまで長生きができるよう「伊勢海老」をかざったり、日持ちが良い縁起物として「スルメ」をかざったり、色々ありますね。
【最後に】
いかがでしたか?
今回ご紹介した鏡餅の決まりごとは、現代に定着している部分です。
神様をお迎えするのに失礼にならないよう、要点をきちんと押さながら「今年も家族が健康で元気に過ごせますように、よろしくお願いします。」という気持ちこそが大切なのかもしれませんね。
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